きづのもり KIZUNOMORI

ストーリー

STORY 7.「奇跡の一滴」

1大谷さん

2、30年前から比べると、木津川市の茶問屋は減少してきている。だからこそ、今、自分にできることをしていかねばと、同世代の茶問屋仲間で集まり、木津川市のお茶だけでなく「お茶の良さ」を知ってもらう活動をされている大谷さん。平成23年に「大阪府優良茶品評会一等」、「農林水産大臣賞」を受賞し、「茶仕上げ日本一」の称号を獲得されたそうだ。 “木津川市のお茶の魅力を発信し、木津川市のPRにつなげたい”と考えた私たち。理想の商品を開発するためには、2016年度の活動でもお世話になった大谷さんのお力を絶対に必要だ!と、協力を依頼しに伺った。

2大谷さん②

どのような商品を作れば木津川市のお茶の魅力を伝えることができるのか?話し合いの末に私たちが提案したのは、「大学生が飲みたい、オリジナルブレンドの水出し茶」であった。そこで、2016年度のお土産企画に提供してもらった水出し茶をベースに、様々な濃さのお茶を飲み比べ、私たちが本当に飲みたいと思う理想の味を追求した。 何度も試飲を重ねるうち、「お昼にはご飯に合うようなさっぱりした味が飲みたい、でも、おやつどきには甘いものに合う濃い味のお茶が飲みたい!」ということに気がついた。「だったら、大学生のライフスタイルに合わせ、時間の経過とともに味が変わるお茶を開発しよう!」

3大谷さん②

そうして私たちは、「時間とともに味が変わる、七色の味のブレンドティー」というアイデアをひっさげ、再び大谷さんのもとを訪ねた。 「こんな要求初めてだよ(笑)」大学生のアイデアに対して大谷さんはそう言った。「それでもやってみよう」と言って試作に取り組んでくださった。その後、試作の水出し茶を持ってきていただき、再びきづのもりメンバーで試飲。朝から飲み始め、お昼を過ぎてから甘みを増すという理想の味への実現は、大谷さんの技をもってしても困難を極めた。「もっと苦味が欲しい!」「もっと最初はうすく、さっぱりした味が良い!」とわがままな要求をする大学生(笑)。それでも大谷さんは、大学生の意見に耳を傾けてくださり、楽しそうに試作に取り組んでくださった。

4大谷さん

そんな試行錯誤の末、ついに水出し茶が完成!ティーバッグのタグには、たけのこタッキーのイラストをあしらった、その名も「タッキーday 茶cha茶」。完成したお茶を飲んだ時「おいしい〜!」と一同感動。まさに理想の味そのものだった。大谷さんも、「同じ味は二度と出せない!」と語られるほどの自信作。もちろん、お茶の京都博でも大好評。購入していただいたお客さんからも、たくさん「おいしい」と言っていただいた。 私たちの要求に快く協力してくださった大谷さん。いつも無理難題をお願いする私たちとの活動をどのように思いますか?と尋ねると、「大学生との企画は、私たちとは違った視点で色々提案してくれるので、今回も楽しく取り組んだ」と答えてくださった。今回のこの活動を通し、木津川市のお茶の魅力、そして「お茶の良さ」を少しでも多くの方に味わってもらい、知ってもらえたら嬉しい限りだ。

店舗紹介

takumi3
マルリ大谷茶園本店

 茶仕上げは荒茶の目利きから。見て、触って、かいで、仕上げ
映えする荒茶を見抜く。千差万別なお客様のご要望をかなえるため、
「感謝」と「誠意」の心を大切に、日々茶師のお仕事に励んでおら
れる。

〒619-0204木津川市山城町上狛曽根4番地
Tell:0774-86-2414   FAX:0774-86-5734

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