STORY15.「桜舞うこの場所で」
店主の岩本さんは、生まれも育ちも木津川市。かねてからお店を開きたいという夢を持っていた。そんなある日、桜並木がきれいなこの場所に一目惚れ。ここに大好きな焼肉の店を開こうと決意した。 13年間、建設業の世界で働いていたため、開店した当初は右も左もわからなかった。それでも、一から食材の勉強をし、がむしゃらに料理の技術を磨いた。その努力が実り、10年経った今ではすっかり地元から愛されるお店に。大和牛などの黒毛和牛を中心に、自家製農園で栽培した真心こもった季節の野菜が春夏秋冬いただける。そんな木津川市が誇る人気店を訪ねてみた。
「ミル弁に参戦してくださいませんか?」お昼の営業時間が終わりそうな頃を見計らい、飛び込みでお願いをしてみた。最初は驚かれた様子だったが、快く『参戦します!』と言っていただいた。 実は、小学生のお子さんを2人もつ岩本さん。“木津川市のために同じ年代の子が考えた企画”に参戦しないわけにはいかなかった。「大人に言われても参戦しなかったよ」、そう冗談交じりに答えてくれた。 誰よりも木津川市を知り尽くした岩本さん。どんなミル弁になるのだろうか、期待に胸が膨らんだ。
完成したミル弁の取材のため、もう一度「和牛ダイニング桜」さんを訪問したきづのもりメンバー。完成したミル弁は、まさに焼肉屋さんならでは!薄切りのロース肉にビビンバ。美味しい焼肉をほおばれば絶対欲しくなる白ごはんは木津川産のお米。それに、自家栽培した野菜を詰め込んだボリューム満点の逸品に仕上がっていた。見た人が思わず唾を飲みこんでしまうほど美味しそうなこのミル弁。最初は色のバランスが悪く、なかなかきれいなミルフィーユにならなかったそう。それでも試行錯誤を重ね、「スタッフと協力してなんとかつくりあげたよ。」と、開発秘話を語られた。 肉も野菜も盛りだくさん、何度でも食べたくなるミルフィーユ弁当。グランプリ当日、大人気になること間違いなしだと思った。
そして迎えたミル弁グランプリ当日。「和牛ダイニング桜」さんのミル弁は、予想通り大大大人気!販売してからあっという間に、用意した全てのミル弁が売れてしまった。こうして、第一回ミル弁グランプリは、大盛況のうちに幕を閉じた。 木津川市に貢献したい、盛り上げたい、その思いで協力してくださった「和牛ダイニング桜」さん。ゆったりとした空間で大切な人とゆっくり語らうことができるこの焼肉屋さん、家族や友人とぜひ行ってみてほしい。壁一面に“桜の花びらが舞う”こだわりの店内で、素敵なひとときを過ごせるはずだ。